ITリテラシーの高くないユーザーに対して「携帯電話との接続」の部分の問題は大きい。
特にCWは誰もが使える万人向けサービスを目指しているだけに、携帯電話接続が面倒という基本部分の不満は大きなハードルになってしまった。
3つめの理由は、逆説的だが、CWのコンセプトが「正しかった」からだ。
NのNは第2世代CWの課題や反省点から、2004年8月に投入された新型CW対応カーナビで、サービスの大幅なバージョンアップを行った。
私は便宜的にこれを第3世代CWと位置づける。
K主担の取材と第3世代CWから、Nのテレマティクス次世代戦略を分析してみよう。
テレマティクス戦略は、情報サービスでカーライフをどのようにサポートするか、テレマティクスはどうあるべきか、といった根本部分で間違いはなかった。
しかし、日本では携帯電話やカーナビの高度化が著しく、それが受け入れられていた。
CWはクルマの視座から、安全快適に外部ネットワークの情報にアクセスするため、あえて有人オペレーターサービスやシンプルな情報提供サービスを行ったが、その「正しさ」が、カーナビや携帯電話の多機能化に慣れたユーザーやマスコミにうまく伝わらなかった可能性がある。
第3世代CWが重視するBT第1世代のCL、第2世代のCWと、Nのテレマティクスは一貫して万人向けの情報サービスを目指してきた。
だが、それが成功に至っていないのは前述したとおりだ。
そこで第3世代CWでは、カーライフのサポートという従来路線は継承しつつ、「お客様が気がつかないうちにテレマティクスを使って外部の情報を得ている。
ユーザーから見てシームレスなサービス」(K主担)を目指すという。
サービス面での主力はオペレーターサービスだ。
CW対応純正カーナビ装着車は、オペレーターの呼び出しボタンが判り易い位置に配置されており、ボタン1つでオペレーターと会話して情報を探してもらい、遠隔操作でカーナビの目的地設定ができるようになっている。
機能面ではほぼ完成されており、「今後の有人オペレーターサービスはデータベースの内容と検索能力の勝負になってくる」(K主担)という考えでサービスの充実を図っていくという。
しかし、第2世代CWでは、オペレーターサービスが優秀でも携帯電話との接続がボトルネックで、意図したようには使われていないという課題があった。
N自動車が第3世代CWの重要なテクノロジーと位置づけるのが、携帯電話とカーナビなどデジタル機器同士を小出力無線通信でワイヤレスにつなげる「BT」だ。
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